【MM2H移住者必見】マレーシアの三大宗教とは?

【MM2H移住者必見】マレーシアの三大宗教とは?

2025/06/23(月)
マレーシアでは、街を歩くと、モスク、仏教寺院、ヒンドゥー寺院、教会が並んでいる光景が珍しくありません。
実は、多民族国家のマレーシアは多宗教国家でもあります。

マレーシアに移住を考えている方やすでにMM2Hで移住された方に、生活していく上で知っておくと便利なマレーシアの三大宗教のことを解説します。
【MM2H移住者必見】マレーシアの三大宗教とは?

1.イスラム教:マレー系マレーシア人の信仰


まず最初に押さえておきたいのは、マレーシアの国教はイスラム教だということ。
とはいえ、他の宗教も法律でしっかり守られており、信教の自由が認められています。

イスラム教徒が礼拝をおこなう場所をモスクといいます。ブルーモスクやピンクモスクは、その美しさで観光地としても有名です。

マレーシアの人口の約60%を占める「マレー系マレーシア人」は、憲法上すべてイスラム教徒と定義されています。
そのため、イスラム教が国全体の文化や法律にも深く関わっています。

たとえば、

金曜日はモスクでの礼拝(Friday prayers)があり、会社や学校も昼休みが長め

ラマダン(断食月)期間中は、多くのムスリムが日中断食

・飲食店では豚肉を使っていないという証明である「ハラル認証(Halal)」が重要

👉ハラル認証についてはこちら


観光や生活では、モスク見学時には、肌を露出する服装は避けたりラマダンの時期はマレー系の前での飲食を控える、手土産などを渡す場合は、豚肉を使っていないか確認するなど、ちょっとしたマナーを知っておくと安心です。

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2.仏教:中華系マレーシア人の文化


続いて多いのが、仏教です。こちらは、中華系マレーシア人(約25%)の多くが信仰しています。

実際は、仏教に加えて道教、儒教などが混ざった「中国伝統宗教スタイル」が主流。

たとえば旧正月は、あちこちで赤い装飾がほどこされ、にぎやかでド派手なライオンダンスが見られますよ。

また、中秋節(お盆のような行事)には、先祖を敬う儀式やお供え物が行われます。月餅をいただく機会があるかもしれませんね。

観光地としても有名な「天后宮(Thean Hou Temple)」などは、地元の人にも観光客にも人気のスポットです。

仏教徒は、タイやスリランカからの移民の人も多いです。
👉ブッダの誕生を祝うWesak Dayについてはこちら

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3.ヒンドゥー教:インド系マレーシア人の伝統


マレーシアのインド系住民(約7%)の多くはタミル系で、信仰しているのはヒンドゥー教です。

ヒンドゥー寺院はカラフルで装飾が細かく、たくさんの神様の彫刻があり、見ているだけで楽しいです。

特に有名なのが、クアラルンプール郊外にある「バトゥ洞窟(Batu Caves)」。洞窟にあがるまでの階段もカラフルで、印象的です。

また、毎年1月〜2月頃に開催されるヒンドゥー教の祭り「タイプーサム(Thaipusam)」では、大勢の信者が体に針や鉤を刺して信仰を表す姿が見られます。

ヒンドゥー教徒にとっては牛は神聖な存在なので、食事の際には牛肉を避ける配慮も覚えておくと良いですね。また、お寺で肌(とくに足)を露出する格好は禁じられています。

【MM2H移住者必見】マレーシアの三大宗教とは?

日常生活で宗教を意識する場面とは?

MM2Hでマレーシアに移住すると、宗教的な習慣に日々出会うことになります。

たとえば、

・ショッピングモールや学校に祈祷室(Surau)がある

・飲食店で「ハラル」「ノンハラル」の表示がある

・ホテルの天井にキビラ(メッカ)の方向をさす矢印が貼ってある

・宗教ごとの祝日が多く、カレンダーがとてもにぎやか!(学校のお休みが多くて、親御さんは困りますね)

それぞれの宗教の祝日が近づくと、ショッピングモールの飾り付けがガラッと変わるのも楽しいポイント。
まさに多文化共生のリアルな体験が、マレーシアには詰まっています。


まとめ

マレーシアの三大宗教であるイスラム教、仏教、ヒンドゥー教は、それぞれの民族と深く結びつき、国全体の文化や生活スタイルにも影響を与えています。

MM2Hで暮らす中でも、宗教行事や日常のちょっとした違いに触れることで、「ああ、今マレーシアに住んでいるんだな」と実感することが多いと思います。

それぞれの宗教を尊重し、マレーシア生活をもっと楽しんでくださいね。