MM2Hで移住された方、これから移住を検討中の皆さん、実は最近、マレーシアでは「警察」や「配達業者(POS Malaysiaなど)」を名乗る詐欺が増えています。
マレーシア王立警察(PDRM)によると、2021年から2023年にかけて、8011件もの電話詐欺事件の捜査を行い、その結果、4億リンギットを超える金銭的損失が発生していたとのことです。そのうち2700万リンギットはPOSのなりすましだったとか。
実際にJMスタッフのまわりでも被害にあった方、あいそうになった方が何人も…。
マレーシア生活に慣れてきた頃に狙われることが多く、「まさか自分が…」と思っていた人もひっかかってしまっています。
日本にいたら「これは詐欺だ!」と気づくような話でも、マレーシアでは「もしかして本当に?」となぜか信じて焦ってしまうんです…。
実際にあった!最近多い詐欺のパターン
① Shopeeを装った「ドラッグ入り荷物」詐欺
ある日、Shopeeからの連絡を装ったSMSや電話が届きます。
「あなたの注文した荷物から違法薬物が見つかりました。これから警察があなたに連絡します。」
という連絡が…。電話番号は、本当にマレーシア警察の番号なんです。
うっかり信じてしまい、ついパスポート番号や住所、銀行口座番号などの個人情報を話してしまった、という方が実際にいます。
これ、完全に詐欺です!
警察の電話番号は確かにマレーシアの番号だったのですが、なんと国番号が違う!!(マレーシアの国番号は+60です)
ここ、よく確認してください!
② POS Malaysiaを装った「再配達」詐欺
SMSでこんなメッセージが届きます。
「あなたの荷物の住所が不完全です。再配達のため、正しい住所を入力し、2リンギの再配達料をクレジットカードでお支払いください。」
リンクをクリックすると、見た目は本物そっくりのPOSのサイト。そこにカード番号を入力してしまったというケースも…。
③ 「荷物があります。住所を教えてください」詐欺
こちらも電話、SMSやWhatsAppで来ます。
「あなた宛の荷物が届いていますが、住所が不明です。現在の住所をお知らせください。」
素直に教えてしまうと、今度はその情報を使って別の詐欺に使われたり、最悪の場合、強盗のターゲットにされる可能性もあります。
なぜこんな詐欺にひっかかってしまうの?
「日本だったら絶対に引っかからないのに…」という声、よく聞きます。
では、なぜマレーシアだと信じてしまうのでしょう?
・外国での生活にまだ慣れていない不安感
どうしても外国であるマレーシアで「警察」といわれると、落ち着きを失って焦ってしまいます。
また、日常でShopeeなどをよく使ったり、日本から荷物が送られてくることも多く、「本当に自分の荷物かもしれない」と思ってしまうんです。
・英語での会話に緊張して冷静さを失う
特に英語が少しできる方が、「会話が成立してしまう」ことで信じてしまいやすいです。
逆に、英語がまったくわからない人は聞き取れないので、意外とひっかかりにくい、という話もあります。
自分を守ろう!
ここでいくつかの対策を紹介します。
1.詐欺電話ブロックアプリを使う
詐欺電話をブロックしてくれるので、活用するのも良いと思います。
マレーシアのPOSの電話番号はすべてwhosecallでは認証済み番号として登録されていますので、安心です。
2. 不審な連絡は、無視!
SMS、WhatsApp、電話での知らない番号からの連絡には、とにかく反応しないこと。(日本でもそうですよね?)
電話に出る場合は「もしもし」と日本語ででると、相手が外国人詐欺の場合が「英語が通じない」と思ってすぐに切ることもあります。
荷物に関しての連絡は、ShopeeやLazada、POSなどの公式サイトで確認すると伝えましょう。
3. クレジットカード情報は、絶対に教えない
「再配達料RM2」なんて、安くても絶対にカード番号は入力しないでください。
正規の配送業者がカード番号をSMSで求めることはありません。
POSの代金引換(COD)の場合は、現金かQRコードでの支払いのみです。
万が一伝えてしまった場合は、すぐにカード会社に連絡をして、カードを止めましょう。
3. 個人情報を絶対に言わない
パスポート番号、住所、口座情報などは、絶対に人に伝えないこと。
少しでも不安やおかしい点があれば、日本大使館に相談してください。
4. 家族や友人と事例を共有する
身近で実際に被害が出ています。
「自分は大丈夫」と思わず、この記事をシェアしたり、家族で話し合ってください。
まとめ
マレーシアでは、こうした詐欺は年々巧妙化し、増えています。
「ちょっと怪しいかも」と思ったら、一呼吸おいて、必ず誰かに相談する習慣を持ちましょう。
疑うことは自分を守る大切なスキルです!
皆さんのMM2Hでのマレーシア生活が、安全で快適なものになるのが、わたしたちJMスタッフの願いです。